- 下駄箱にしまっておいたのですが、しばらく(半年以上)履かずに放置していためか、真っ白になっていた…
- 春・夏はスニーカーで、秋・冬は革靴を履いていますが、シーズンオフの間にどうしてもカビが生えてしまう…
- 広いスペースに置いておくとホコリ被ってしまうし、箱に入れると湿気でカビが生えてしまうから靴の保管方法おしえて!
大事な靴を下駄箱から出したらカビが生えていた…なんてことになった大変ですよね。靴を履くことは見た目の清潔感がないだけでなく、足の臭いの原因になったり、靴にとっては革や素材のダメージになります。
この記事では「靴の保管方法」として、カビにくい保管方法から臭いの予防までまとめて解説します。
この記事を読むことで靴の保管に関する疑問が解決できて失敗しなくなります。丁寧に保管するとスニーカーの加水分解を少し遅くすることもできるかもしれません。
結論を簡単にまとめると、下駄箱に入れる前に汚れと湿気をなくす、臭い予防にはパウダータイプの消臭剤、保管場所の環境を整える。
これらを気をつけると失敗せずに次のシーズンまで靴を保管することができますよ。
NGな保管は靴を劣化させる
靴が経年劣化によって痛んでしまうと、修理もできなくなり長く履くことができません。
履き方を気をつけるのはもちろんですが、適切に保管をすることで経年劣化の進行を遅らせることができます。
- 湿気がない
- 通気性が良い
- 汚れの付着がない
この状態が保管においてベストな環境です。
その他にも湿気を含んだ革靴は、革が柔らかく型崩れがしやすい状態になります。型が崩れた状態で湿気が抜けると、乾く過程で崩れた状態で固まってしまいます。これを日々繰り返すと、だんだん靴が歪んでくるのです。
型崩れした靴を履き続けると歩くたびに負担がかかり、靴の劣化を進行させてしまいます。このように、日々のちょっとした気遣いで、靴をキレイに長く履くことができるわけです。
>>靴のカビの取り方はこちらの記事をどうぞ
失敗しない靴の保管方法|4つのポイント
靴を何もしないで保管すると靴の寿命が短くなります。
- そのまま玄関に脱ぎっぱなし
- なにもせずに下駄箱にしまう
思い当たることはありませんか?
日常のちょっとしたひと手間で、靴の寿命が長くなります。保管のコツを紹介しますので、ぜひチェックしてみてください。
靴の汚れを落とす
外で履くことにより、靴には泥やホコリが付着します。空気中の水分や湿気と結びつき固まると
- 簡単に落ちない強い汚れとなる
- カビの原因になる
そのため、靴を履いたあとはブラシで細かい汚れを落としてあげることが効果的です。靴のケアで使われるブラシは、一般的に豚毛ブラシと馬毛ブラシがあります。
- 豚毛ブラシはコシがあり靴クリームを浸透させるために使用されます。
- 馬毛ブラシは柔らかく、細かい汚れやホコリを落とすために使用されます。
汚れを落とす目的の場合は、馬毛ブラシを使いましょう。
靴の湿気を飛ばす
湿気は靴に対して大敵です。湿気があることによって、汚れを付着させたり、靴の中の汗を乾かしづらくしたり、カビを増殖させたりと経年劣化は進みやすくなります。靴の中の湿気を飛ばすには、新聞紙などの紙を詰めておくのがおすすめです。
臭いも気になる場合は「ニオイとり紙」を使ってみましょう。「ニオイとり紙」は、トイレットペーパーの要領で使いたい分だけ使用でき、紙によって湿気を取れるのはもちろんですが、脱臭炭の成分によって臭いも取る優れものです。
シューキーパーを使って形を整える
シューキーパーを使うことで、型崩れを防止します。シューキーパーを使用していない革靴は、湿気が乾燥するのと同時についたシワが保持されてしまいます。シューキーパーは木製のため、靴の中の湿気を取り除く効果も期待できます。
また、靴がしっかり中まで開くため通気性がよくなり、防カビ効果や脱臭効果にも最適です。少し手間に感じますが、入れない手はないですね。
靴の臭いを予防する
汗で雑菌が増殖すると、臭いの原因になります。消臭スプレーを使用しても臭いが落ちきらないことはありませんか?
その場合、除菌と消臭に効果のあるパウダータイプの消臭剤を使うのが効果的です。
スプレータイプやミストタイプだと、靴の中の湿度があがるため逆効果になることも。パウダータイプは、湿気を取り除く役割もあるため、おすすめですよ。
保管場所を整える【下駄箱の環境】
保管場所の環境は大切です。靴は1日に1足しか履かないため、その他の靴は常に保管されています。環境が悪い場所に長時間保管することは、経年劣化やカビ、臭いを増殖させる原因にもなります。
乾燥剤・除湿剤を置く
下駄箱は密室のため、通気性が悪く湿気が溜まりやすい場所です。風通しの良い場所に保管することのが理想ですが、スペースが取れない場合もありますよね。
その場合は、下駄箱に乾燥剤や除湿剤をおきましょう。乾燥剤や除湿剤は用途によってさまざまあるので、下駄箱専用のものを使うと良いでしょう。
スノコで風通しよく
スノコを使うことで、通気性を保つことができます。 スノコを重ねて置くことが望ましいのですが、見た目を気にされる方は、組み合わせて靴用の棚を作ることもおすすめです。
100円ショップでスノコ・木ネジ・木工用ボンドを購入すればオリジナルで通気性の良い靴棚が完成しますよ。色をつけてオリジナル感を出せば、おしゃれな玄関を作ることもできます。
下駄箱の扉を外して開けっぱなしに
もし、通気性のよい靴置き場が確保できない場合、下駄箱の扉を外してしまう方法もあります。キレイに整頓すれば、靴売り場のようなレイアウトも可能な上、湿気問題も解消できます。
普段履いていない靴や不要になった靴もひと目で把握できるため、無駄をなくすことにも効果があるでしょう。
【Q&A】靴の保管方法のよくある疑問・質問
箱やビニールは密閉状態を作るため湿気がたまりやすい環境です。新品の状態でも、製造された直後から劣化が始まるため、箱やビニールに入れたままの保管はお靴にとってダメージが大きくなります。
なぜならスニーカーは、紫外線や日光に直接あたると黄ばみの原因になるからです。とはいえ、そのまま袋に入れただけでは湿気が溜まり、長い期間放置すると加水分解の原因になることもあります。保管用パックに入れる際には乾燥剤もセットで入れるようにしましょう。
繰り返しになりますが、湿気は靴にとって大敵なのです。履いた後は汗や汚れを残さないことも、加水分解を遅らせるためには必要な作業になります。
1ヶ月に1回は外に出しましょう。なぜなら、定期的に外に出すことで状態の確認をすることができます。もしお靴にカビが生えていた場合でも、程度が低い状態で発見できますよね。いざ履こうと思った時に焦る必要がなくなるのです。
また風通しの良い日陰に定期的に出すことで、湿気から守ることもできます。
その他にもエナメルは、色の強いお靴と隣同士で並べると、色を吸収します。一度吸収した色は、落とすことができないため、薄い色や明るい色のエナメル靴は、単体で置くようにしましょう。
- いつか履くと思っていて履いていない
- 色が気に入っているけど、痛んでいて履く機会がない
長く履いていない靴には、カビが生え始めている可能性があります。カビ菌は増殖するため、同じ下駄箱にいれている靴にも影響がでてしまう可能性があることも考えなくてはいけません。
この先履かないと思った靴は処分を検討することも選択のひとつです。気に入っている靴であれば、1度修理店で相談してみてはいかがでしょうか。
まとめ
ここまで「靴の保管方法」として、カビにくい保管方法から臭いの予防までまとめて解説しました。
失敗せずに次のシーズンまでキレイな状態で靴を保管することができ、臭いも予防にもなりますよ。
- 靴は適切に保管をすることで経年劣化の進行を遅くできる!
- 靴の保管の基本は下駄箱に入れる前に汚れと湿気をなくす、臭い予防にはパウダータイプの消臭剤、保管場所の環境を整える。
- 自宅で適切な保管が難しそうなら、保管サービス付きのクリーニングに依頼!
おしゃれの基本は足元から。
靴をキレイにすることで周りからの見た目の印象が良くなり、清潔感がでます。さらにはお気に入りの靴を長持ちさせることもできますよ。
今回の記事を参考に日常生活のちょっとしたお手入れで清潔感の高い靴で過ごしてみませんか?